2024年9月22日 トークイベント 「場づくり」が上手くいく! ハイパーローカルネット活用術
「しかのいえ」さんが主催した北区コミュニティビジネス創業支援ネットワークの活動の一環として開催しました、トークイベント「『場づくり』が上手くいく! ハイパーローカルネット活用術」に、私たち駒込区の代表である権成俊がセミナー講師として招かれました。セミナーでは「ハイパーローカル(超地元密着)」の具体的な活用方法と、地域に根ざした新しいビジネスモデルについて熱心にお伝えしてきました。
セミナーの主要テーマ:コミュニティビジネスと地域課題の解決
ハイパーローカルが、地域の社会課題をビジネスで解決するための有効な手段であることを説明しました。動画やSNSコミュニティ、ウェブサイトを通じて地元の飲食店の集客を増やした具体的な事例や、近隣エリアに限定した情報を発信することによるメリット、地域限定の配達サービスやイベント告知による広告費や配達費のコスト削減などをご紹介。駒込区はさらに、それらを通じてリアルな接点を増やし、住民同士やビジネスオーナーとの結びつきを強化することで、コミュニケーションの促進につながり、地域の活性化につながることへの期待感を感じています。
そしてまずは駒込区がそのモデルケースとなることで、ハイパーローカルを他の地域にも広げていけたら良いと考えています。
ハイパーローカル(超地元密着)とは?
「ハイパーローカル」とは、地域に特化したインターネットの活用法で、特定のエリア内の住民やビジネスに焦点を当てた情報発信や、サービス提供を行う手法です。今回のセミナーでは、駒込区やその周辺のエリアでどのようにこの概念が活かされるか、実際の事例を交えながら紹介しました。

ハイパーローカルマーケティングとは?
地域に特化したインターネットやデジタル技術を活用し、近隣住民や地元のビジネスを対象にしたマーケティング手法を指します。このマーケティングでは、例えば、地元の飲食店や商店がSNSやウェブサイト、動画配信を通じてリアルタイムで情報発信を行い、近隣エリアの住民にアピールすることで、集客や地域活性化を目指します。
ハイパーローカルマーケティングの強みは、広告費や配達コストを抑えながら、住民やビジネス同士の結びつきを深めることができる点です。

駒込区があるところは東京都駒込駅から半径1キロ以内
駒込区とは、駒込駅を中心に半径1キロ以内を指し、北区・文京区・豊島区の3つの区にまたがるエリアのことを言います。駒込区はハイパーローカルの概念にもとづき、このエリアに情報発信、サービス提供を行います。

駒込区のハイパーローカルの取り組み
実際に駒込区が取り組んできたことについてもご紹介しました。例えば地元の飲食店に実際に出向き、雰囲気やサービスを紹介する動画を撮影しYouTubeにアップロードにしたところ、お店の近隣住民の来客が増えた事例についてです。
このように駒込区のお店や、取り扱い商品についてコンテンツをつくり、それらのコンテンツ経由で地元の多くの人に知ってもらう事を目指しています。入口はYouTubeやGoogle検索、Facebookのコミュニティ経由で知ってもらい、最終的には駒込区の再発見サイトに誘導することで、より多くの駒込区の魅力を知って頂きたいと思っています。

駒込区では地域コミュニティの活性化と、地元ビジネスの支援を重要な目標として掲げています。このセミナーはその一環であり、ハイパーローカルネットを通じて地域密着型のマーケティングやイベント開催がより効果的になると期待しています。そのためには、駒込という地域そのものを「ブランド化」し、地元の魅力を再発見・再発信する必要があります。
スピーカーである権は、「駒込は他の地域と違い、歴史や文化に根ざした独自の魅力があります。この魅力を発信し続けることで、駒込をさらに豊かな地域にしていく」と力強く語りました。特に、地元で運営する小規模ビジネスがハイパーローカルを活用することで、より効率的に地域のニーズに応え、持続可能なビジネスを展開できると強調しました。
駒込区の今後の活動
駒込区としての今後の活動についてもご説明しました。ハイパーローカルネットを中心に、地域全体を巻き込んだプロジェクトの展開を予定しています。
駒込デリバリー
年配者や子育て中の方が、アプリで注文できるシステム。配送者は1配送で複数件の注文ピックアップが可能で半径1km以内なら片道5分、買い物入れて10分が目安。
駒込訪問先サービス
駒込にお住まいの方やお勤めの方で、高いスキルをお持ちの方が訪問サービスを行う。(例:習い事講師・家事掃除代行・ベビーシッターなど)
駒込ハローワーク
駒込区内の求人情報を集め、情報発信する。徒歩10分以内の範囲で求人を行うことで、「毎日ランチの2時間だけ」、「急遽1時間後に働ける人」などの求人が可能。
他地域への展開
駒込区で獲得したノウハウをフランチャイズで地域へ展開
駒込区の課題点
駒込区の一番の課題は、どのようにビジネスに繋げていくのかという点です。現在行っている活動に対しても、これから行う活動に対しても、収益の見込みがまだ立っていません。これを解決するための策として現在考えているのが、駒込区民税です。月額300円でこのサービスを使えるようにしてはどうかというものです。しかしこれについても課題はまだたくさんあります。
一緒に街づくりをしてくれる方を募集しています
課題もある駒込区ですが、取り組みの内容としては「住民自身で駒込をよりよい街にする」という事業でとても可能性を感じています。そこで最初の仕組みづくりは、自治体やボランティアで行えたら良いなと考えています。駒込区では協力してくれる人を募集しています。
- アイデアを出してくれる人
- ウェブサイトやアプリをつくれる人
- 食レポしてくれる人
- 動画撮影・編集してくれる人
- 駒込Uberの配達をしてくれる人
みなさんで一緒に街づくりをしてみませんか?そしてハイパーローカルの街づくりのモデルとして活躍してみませんか?街づくりに興味のある方のご参加、ハイパーローカルについて興味のある方のご参加を、駒込区はお待ちしております。
セミナー参加者の声
セミナー終了後、参加者たちは駒込区のビジョンに強い共感を示してくださる方が多い印象でした。
地元商店主のAさん「地元での集客は難しかったが、今回のセミナーでハイパーローカルネットの活用方法を学び、新たな可能性を感じた」と述べ、実際に動画コンテンツの活用を検討中であることを明らかにしました。
地域住民のBさん「駒込の商店や飲食店をもっと身近に感じるためのアイデアが素晴らしかった。動画を通じて、普段入りにくい店の様子がわかるのは安心感につながる」と、参加前には感じていなかった地域との新たなつながり方に感銘を受けている様子でした。
若手起業家のCさん「駒込区のプラットフォームを利用して、自分のビジネスを広めたい。ハイパーローカルネットは小さなビジネスに大きなチャンスを与えてくれる」と、自身の事業展開の可能性に期待を寄せていました。
まとめ
今回のセミナーは、地域とデジタルを融合させる新しいビジネスモデルを提示し、多くの参加者にとって貴重な学びの場となったようです。駒込区としては、今後も地域経済の活性化を目的とし、ハイパーローカルネットを活用した様々な取り組みを展開していきます。今回のセミナーを皮切りに、駒込区がどのように地域コミュニティとデジタル技術を融合させていくのか、今後もご期待ください。